2024.01.22 ICHIKO AOBA LIVE IN MATSUE 2023
まるで夢の様な時間をいただきました。 昨年11月の末頃、ありがたいご縁から青葉市子さんが松江 興雲閣で行われる弾き語りライブのステージ装飾をお任せいただきました。 施工事例の方にもステージ設営の事を書かせてもらいましたが、こちらにはちょっとだけ想いを遺しておこうと思います。 (以下、写真帳らしからぬ文字数です。すみません。) 青葉さんの曲には声や音の繊細さや優しさに包まれた中に、まるで童話や童謡の中のちょっとした怖さ…「教え」の様なものと、 青葉さんが自然の中で体験し受け取った「命(いま)」がある様に感じられました。 (少しだけ補足すると、私にとって「教え」は先に生きた人から贈られるお守りの様なものだと思っています。 “どうか気を付けて”と願いの様なものが込められているように感じるものです。) そういった印象を受けて、まるで曲が聴く人へ贈った青葉さんのタイムカプセルのようだと思い、 『過去から時を綴じ込めて今に伝わるもの』として流木を骨格に使う事を決めました。 ライブのMC中、青葉さんから思いがけず「タイムカプセル」と言う言葉を聞くことができて、 ちょっとだけ当たらずといえども遠からずだったかな…と思うなどしました。 それから会場の中に「息を潜めているけども確かにいる」生き物の“あの存在感”を出したくて、たっぷりの瑞々しい杉の葉で、香りを届けられる様にしました。 後から、ライブを行われた青葉様のお話を伺った方より、 歌は深呼吸をしながら歌うそうなのですが、 「あのステージでは息を吸った瞬間に木や土の匂いが入ってきて、自然の中で歌っているような不思議な気分になった。」 と仰られていた事を教えていただきました。 こだわったところを受け取っていただけて、とても、嬉しかったです。 地元の有志の方々が開催された優しく温かで、でもしっかり熱が込められたライブで、表現をする機会をいただき、光栄でした。 楽しかった。