2025.10.07 茸(きのこ)

庭師という仕事柄、庭の除草や掃除をしていると、自然と目線が低くなります。 そうすると、よく目に入ってくるのが―茸(きのこ)です。 雨の降った翌日などには、「こんなに此処に生えるのか!」と驚くほど、あちらこちらに顔を出しています。 毎年手入れに伺っているお庭では、変化もよく分かるので、なおさら興味深く感じます。 森や林の中では、茸は優れた分解者として自然の循環を支える存在です。 ただ、庭という限られた空間では、庭木の根を弱らせてしまうこともあるため、どうしてもさっと無情に取り除いてしまうことの方が多いです。 それでも、造形の面白さや配色には、つい見入ってしまいます。 こちらの写真は、この写真帳ではお馴染みの専務が撮影されたものをまた頂戴しました。 「先に育ったきのこの傘の下に、小さなきのこがいたんです。まるで親子か、きょうだいのようでした。」と、見せてくださった一枚。 ―さすが専務です。
