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2025.10.31 ハロウィンカラー

松浦造園 庭 花

 10月も下旬を迎え、ぐっと朝夕の気温が下がるようになりました。
 気がつけば、朝の吐く息も白く染まっています。
 ツワブキの黄色い花が咲き始め、庭の景色もいよいよ晩秋の装いへと移り変わってきました。

 そんな折、近くに植えられていたベニバナトキワマンサクが、鮮やかなオレンジ色に色づきました。
 ツワブキの花と並ぶと、黄色・オレンジ・紫が揃い、まるで季節に合わせたハロウィンカラーのようです。

 ベニバナトキワマンサクは、通常のトキワマンサクとは異なり、春(4~5月)に濃いピンク色の花を咲かせます。
 面白いのは、その葉の色の移ろいです。
 春の新芽の頃は赤紫色をしていますが、次第に緑と紫色に変化し、やがて紅葉の季節にはオレンジが加わります。

 図鑑などでは「緑と赤褐色に変わる」と説明されることが多いですが、実際に観察してみると、もっと多彩な色の変化が感じられます。

 枝がよく伸びるため軽い剪定の手入れなどが要りますが、刈り込みにも耐える丈夫な品種です。
 季節の移ろいとともに変わっていく葉の色が、庭に彩りを添えてくれます。