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2025.11.10 月夜と百合

松浦造園 庭

 今月の11月5日は、スーパームーンの日でした。
 2025年の中で、地球から最も近い位置で見える満月だったそうです。

 その夜の空には、月がひと際輝いていました。
 近ごろの朝6時前はまだ暗いはずなのに、翌朝は月の名残が空に残り、明るく感じられたほどです。

 大庭空山から見上げた月明かりの下では、白百合が淡い光をまとって静かに佇んでいました。

 天体と百合という組み合わせで思い出されるのは、夏目漱石の『夢十夜』です。  
 漱石も百合の花と夜空を見て、あの「第一夜」の何とも言えない、幻想的な雰囲気と儚い美しさを感じ取ったのでしょうか。